命のバトン

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「そうだ、この子たちのご飯とかって…」 「大丈夫だよ。今うちの母親が買いに行ってると思う」 「…そっか。良かった」 「それより大事な事あるでしょ?」 「ん?」 「こいつらの名前…考えてる?」 「名前…」 この子はチコの生まれ変わり…だけど、でも…。 そう思って中村さんの方を向くと「うん」と頷いて 「は何か…違うよな」 そう言って中村さんは茶色い子を抱き上げた。 私は悲しげに鳴く白い子を抱き上げ顔を寄せた。 「よーし、顔見て決めるよ。よく見せてー」 仔犬の小さな前足が顔を撫でる。愛おしくて堪らない。 「決まったらこれに書いてよ‼︎同時に発表しよう」 中村さんが紙とペンを渡してきた。
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