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雪子がエレベーターのボタンを押すと、エレベーターがすぐに到着。ドアが開いたので雪子が先に乗り込むと、俺は雪子の腰を抱き寄せて、ドアが閉まる前にもう一度でもキスをした。密室に入ったら、イチャイチャすべし。←『理の取扱書』より笑
10秒もしないでエントランスに着いちゃう。
でも、舌を絡めて息も出来ないくらいキスを繰り返していくと、雪子も俺の腰に腕をまわして抱きしめてくれた。
「ん??」
「ん??」
雪子はすぐに体を少しだけ離して俺を見上げると、眉を顰めて、
「…勃ってない?」
「勃ってるよ。当たり前じゃん」
「あの女と…まさか、ヤル気だったの?!最低!!」
雪子は頬を膨らませて俺の胸を押し戻そうとしたけど、俺はそんな雪子を見て「まさか!」と言って笑ってしまった。
「お前が来るまでは、ピクリとも動かなかったぞ、コイツは。雪子が現れてから大きくなりました。責任取って」
「は?!ば、馬鹿?!」
「うん。バカ」
ドアはすぐに開いたけど、誰もいない。俺はまたエレベーターのボタンを押してドアを閉めると、
「どっか寄って帰ろ」
と言いながら唇を近づけていった。
「だ、だめ…」
「無理。雪子の中に入りたい」
「な、何をっ」
と今更なのに照れて真っ赤っか。そんなところが可愛いんだ。俺のムスコも年齢を感じさせないくらい、元気そのもの。
「抱かせて」
「お…理…っ」
そのぷっくり膨らんだ唇に塗られたルージュを、俺が全部舐めて拭き取ってやろう。ファンデーションすら舐めまわしてすっぴんにしたいくらいだ。俺はすっぴんの雪子が一番好きだ。
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