第1章 変態に時代は関係ないらしい

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雪子がエレベーターのボタンを押すと、エレベーターがすぐに到着。ドアが開いたので雪子が先に乗り込むと、俺は雪子の腰を抱き寄せて、ドアが閉まる前にもう一度でもキスをした。密室に入ったら、イチャイチャすべし。←『理の取扱書』より笑 10秒もしないでエントランスに着いちゃう。 でも、舌を絡めて息も出来ないくらいキスを繰り返していくと、雪子も俺の腰に腕をまわして抱きしめてくれた。 「ん??」 「ん??」 雪子はすぐに体を少しだけ離して俺を見上げると、眉を顰めて、 「…勃ってない?」 「勃ってるよ。当たり前じゃん」 「あの女と…まさか、ヤル気だったの?!最低!!」 雪子は頬を膨らませて俺の胸を押し戻そうとしたけど、俺はそんな雪子を見て「まさか!」と言って笑ってしまった。 「お前が来るまでは、ピクリとも動かなかったぞ、コイツは。雪子が現れてから大きくなりました。責任取って」 「は?!ば、馬鹿?!」 「うん。バカ」 ドアはすぐに開いたけど、誰もいない。俺はまたエレベーターのボタンを押してドアを閉めると、 「どっか寄って帰ろ」 と言いながら唇を近づけていった。 「だ、だめ…」 「無理。雪子の中に入りたい」 「な、何をっ」 と今更なのに照れて真っ赤っか。そんなところが可愛いんだ。俺のムスコも年齢を感じさせないくらい、元気そのもの。 「抱かせて」 「お…理…っ」 そのぷっくり膨らんだ唇に塗られたルージュを、俺が全部舐めて拭き取ってやろう。ファンデーションすら舐めまわしてすっぴんにしたいくらいだ。俺はすっぴんの雪子が一番好きだ。
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