208人が本棚に入れています
本棚に追加「知らせたら、即まりあさん呼ぶわよ」
雪子がギロっと昊を睨んで言うと、昊はコクリと頷いた。
「今すぐ目的地に連れて行きます!!」
「あ、あと。昊の家にいた女とウチにいた女も、後で集めといてね。シメるわ!!」
そう言って雪子が拳を固めると、聖香はまた後ろから身を乗り出して。
「シメル??」
と聞き返すが、雪子は振り向いて聖香を見つめてニッコリ微笑んだ。
「うふふ。例えよ!た、と、え!!」
そうして車が走って雪子の実家近くを走っていくと、住宅街を抜けて小さな川沿いに出て行き、目的地の建物が見えてきた。聖香は助手席のシートを掴みながら、その建物を不思議そうに見つめていた。
理。
離婚なんか、するつもりはないけど、たまにはビクビクするといいわ!!で、私のいるところ、見つけて。若い頃みたいに、…私を追いかけてきて。
それまで、ちょっと発散してくるから!!
*
流石にもう第三上野署にいるわけじゃないから、川森を使うのも、なぁ。しかも事件とは関係ないし。プライベートだし。←今更?
すると、助手席に座る富田のスマホの着信音が鳴って、富田はすぐにスマホをジャケットのポケットから引き抜いた。画面を見るなり、
「あ。由希乃ちゃんから」
と言うと、俺はため息をついて富田を見た。
「なんで連絡先も交換してんだよ、お前は」
「まあまあ。ほら。なんかあった時のためにな?」
「なんかって、なんだよ!」
「とりあえず、出るよ。もしもし?由希乃ちゃん?」
富田はスピーカーにして応答すると、間も無くして由希乃の声が聞こえてきた。
『ちょっと。理さんの奥さん、怖いんだけど。夕方に集合って言われて、私と怜さん呼ばれたわ』
「え?!」

最初のコメントを投稿しよう!