遠い遠い昔の

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相変わらずママたちの声は遠くの方から聞こえる。 外は柔らかな日差し。穏やかな秋の午後。 目の前には…かわいくて大好きな僕の友達。 (あーもう、どうにでもなれ!) ちょっぴりやけくそもあったかもしれない。 でも、目の前の唇に触れてみたい、なんて気持ちも本当はあったのかもしれない。 長いまつ毛を伏せて待っている彼に僕は、 そっと、 本当にそっと唇を重ね合わせた。
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