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「いったー」
恐る恐る顔に手を当てると少しだけ血がついた
「もぅ最悪……」
最悪な気分で泣き言をつぶやきながら立ち上がると、目の前に真っ白な扉があった
「え?扉…?さっきまで何もなかったのに」
ノックしようと扉に手を近づけるとゆっくりと扉が開いていった
どうぞ
と、誘われるようにスミレは中へと足を踏み入れていた
「あ、あのぅ、どなたかいらっしゃいますか? 道に迷ってしまって…お、お邪魔させていただきます…」
バタン
後ろで扉が閉まる音がして閉じ込められるのではないかと不安がよぎり振り返った
施錠されてなかったのでほっと胸を撫で下ろし、改めて室内を━━
「ぎゃぁーーーーーー!」
「どうされました?」
突然目の前に女性が現れて驚いて絶叫する
「大変失礼致しました。驚かせてしまいましたねお客様」
「お、お、お客様?」
「はい、ようこそいらっしゃいました。ここはcafeソリュブル。と言ってもインスタントしか置いていないのですが。
コーヒー、ココア、カフェモカ、紅茶どれになさいますか?今日のおすすめはカフェモカです。
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