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「私やアルにとってはな。だがあの娘にとってはどうであろうな」 「ですが、あのような辺鄙な所に」 「今までよく無事でいたものだな。アル、時折様子を見に行ってくれ」 「はっ仰せのままに」 「おっと~これはお綺麗な顔立ちの旦那方。うひひひ。金目のものとついでに旦那方も売り飛ばすと高く売れそうだなぁ。ぐわっ」 男が言い終える前にアルは一撃を与える 「アル、こらこら。人の話しは最後まで聞くものだよ」 「申し訳ありません。聞くに絶えなかったもので」 「ぐっそーついてない、こんなことなら治癒師の方へ行けばよかった」 「アルやめろ!おい!今、何と言った?」 「ぐぇっ!ゆ、ゆるしてくだせぇ!命だけは」 「今言ったこともう一度言え!」 殿下は痛みにもがく男に近づくと、胸ぐらをつかみ立ち上がらせ、剣を抜く 「はひ、ぐ、ぐそついてねぇと」 「違う!その後治癒師は?」 「えっと、治癒師の方へ行けば良かったと」 「どういうことかな?詳しく話せ!死にたいのか」 喉元に剣を突きつけられて、男は大人しくなっていた
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