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スミレは突然の申し出に戸惑いながらも、女性の瞳を覗いてみた 患者さんを診察する時と同じく真剣に 「あぁ、本当ですね。瞳の奥にきらめくものがあります!」 「そうみたいですね」 女性は、スミレから距離をとると、両方の眼に先程のレンズを嵌めてしまった 「そのせいで、ちょっと、色々ありまして…だからあなたは、ここに迷い込んだのかもしれませんね」 女性は、飲み終えたカップを下げると、スミレに入り口とは違う扉を指し示す 「あちらからお行きなさい。」 「は、はい。あの」 「ねぇ、ガヴェインのこと、助けたいですか?」 「え?えぇ、いつか王都に行って捜索を依頼しようと思っています。だからお金を貯めてるんです。」 「誘拐でもないのに、誰に頼むつもりなのですか?」 「腕のいい方にです!だからお金を貯めて何でもやってくれそうな人に」 「ふふふ、熱意はあるけれど、ちょっと計画が甘いですよ。逆にあなたが売り飛ばされるかもしれまさんね」 「そ、それでも、何もしないよりはいいから。だって、お金があれば! ガヴェインだって、お金で売られたようなものじゃないですか! だから、私も…お金があれば」
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