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「さぁ落ち着いて。あなたはそのまま真っ直ぐに生きて行ってください。 大丈夫です。 あなたの力になってくれそうな方に心当たりがあります。  もしかしたら、あなたももう出会っているかもしれませんね。 慣れないことはしない方が賢明ですよ。 軽い気持ちでやったことでも、一度踏み外したら戻れなくなることもありますから。   逃げたくて逃げたのに、 やっぱり戻りたくなって… なのに、ここから出ることの出来ない私みたいに」 「出ることの出来ない? あの、良ければ私の小屋にお茶に来ませんか?今度は私がご馳走したいです」 女性が寂しそうに見えて誘ってみる 「行きたくても行けないのです。私は…ごめんなさい。 さぁさぁもう時間ですよ。 お話し聞かせてくれてありがとう。それじゃあね。このまま真っ直ぐですよ」 女性が扉を開けてくれたので、外へと出た 「ありがとうござい…」 霧がたちこめて、まだ辺りは真っ白だった。 振り向いてお礼を言うつもりが、女性も扉も何も見えなかった 言葉は最後まで発することはできなかった こんなに酷い霧ならば、方向感覚が狂ってしまう 色々と気になるけれど、女性に言われた通りに、今は真っ直ぐ進むことだけを考えることにした
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