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コンコン
アルをノックをした後殿下の後ろに下がる
「はい」
どこか無機質な声が返ってきてガチャリと扉が開いた
先程変態男を箒で撃退していた女性と同一人物とは思えないほど、憔悴していた
「まだ、何か?」
室内への侵入を許さないと言わんばかりな に、スミレは扉を5センチほどしか開けないまま応じる
「お嬢さん、そんなに、警戒しないでくれるかな。我々は怪しい物ではない。昨日の…」
「知ってます?本当に怪しい人は怪しく見えないんですって。どこにでもいるような真面目そうな人が平気で人を騙したりするんですって」
スミレは言い終えると扉を閉めようとした
「ははは、なかなか鋭い事を言う人がいるんだね。誰に教わったのかな~。確かに目立つ容姿でなく地味な者の方が諜報にも向いてるからね」
扉を閉めさせまいとつま先で扉のストッパーをしながら殿下は続ける
「ガヴェ…昔、親切に教えてくれた人がいるんです!あなた達のような人に騙されないように!」
スミレは扉を閉めようと苦戦した
「殿下の御御足が。失礼」
アルの魔法によりバタンと扉が勢いよく開かれた。
「あっ」
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