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「帰ったらすぐに風呂に入れ」
「うん。気持ち悪い」
「おかしなことはされておらんのか?」
コマの声が小声になる。
「コマが、すぐ来てくれたから大丈夫だよ」
上の服を上げられて撫でまわされはしたけど、舐められたり、犯されたり、液体をかけられたりはしていない。
コマの背中は暖かくてゆっくりと歩く揺れが心地いい。
さっきまでの恐怖が落ち着いて来る。
「そなたは心配じゃ」
「そんなことは無いよ。こんな事初めてだし」
「そうかもしれぬが、お人よしじゃし、もう少し危機感を持った方がよいぞ」
「そんなの持ってたらコマを拾ったりはしてないよ」
「ワシは守護するものじゃから、怪しい輩ではない」
空から降って来たのだから十分怪しい。犬や人に変わるのだから。
公園を出るといつもの祠に挨拶をしてアパートに帰った。
「ほら、すぐに風呂に入れ」
コマは僕を降ろすとぎゅうぎゅうと脱衣所に押し込んで自分も入ってきた。
「こ、コマ、自分でできる」
「よいからじっとしておれ」
コマは僕の服を脱がせるとそのまま浴室に押し込んだ。コマが風呂を入れておいてくれていたようで浴室は暖かい。
「ちょっと見せてみろ」
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