えぴ27

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「スケジュールのことなんて後にして、すぐにワシの部屋で飲みに来なさい、いいね?」 「……。」 教頭に潤んだ瞳で見つめられる。 参った、二次会をする暇はない。 しかし断ればなんと説教されるか…。 「き、きっ君は本当にエッチな体をしてるなぁ…」 「っ…」 股の間や胸の辺りを不躾に撫で回されて初めて「不快」を感じた。教頭は今にもキスしそうなほど接近してくる。 「たっぷり可愛がってあげるから、な?いい大人なんだから割り切って楽しもうじゃないか。ぐふ、ぐふふ」 ガラッ 「あれっ?教頭先生まだトイレ行ってなかったんですか?」 襖を開けた初老の教員がのびのびと尋ねるが、教頭はものすごい速さで数人から離れた。 「丁度いい、ボクもトイレに行きたいですから一緒に行きましょうか。安堂先生、お休みなさい。」 「ですが…」 「いや、安堂くん!さっきの話は忘れなさい!ここで解散!いいな!」 「……はい?」 何か分からないが、教頭のお酌はしなくて済みそうだ。気が変わる前に早々にその場を立ち去る。この時間もまた惜しいくらいなのに。 部屋に戻り、シャワーと洗浄を終え、新品同様のトランクケースからネット注文した例のモノを取り出す。これはまだ次回に…いや、今やらなくてどうする!と仕方なしに決心したようだがノリノリで装着してみた。 かなり違和感あるものの、英護は喜んでくれるだろうか。英護はなんと… 「…………?」 いや、間違ったことは何もないはず。なのに、なぜこんなに嬉しいんだろう? はしゃぐ胸をソッと撫で下ろす。拍動は期待に高ぶり、いつも以上に早まっている。 私は英護に喜んでもらいたくて…喜んでもらいたくて?何故そこが引っかかるのだろう、恋人同士じゃないか。胸に残るわだかまりが不安や恐れではない。喜びだから不思議なのだ。 「せめて日付が変わる前に…」 身支度を整えてる間は一分一秒無駄にできない!と突き動かされていたがこれから彼の地へ赴くと思うと、尋常じゃないほどドキドキする。 「…………っ。」 い、いや、行くぞっ…トイレでしたときから、いや朝から、いやいやその前からずっと焦らされて我慢も限界だ。 「抱かれに…っ行くぞ…!」 安堂数人、職業教師、趣味ドスケベシチュボで乳首開発。恋人との10日の開発を経て今夜!抱かれに行きます!!!
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