えぴ29

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「でも私は、君としかセ○クスしないから。」 「えっ?」 やはり急に英護の頬に笑みが戻る。良かった、いつもの顔になった。 「今夜も必ず行くからな。」 「もっもちろんスよ!今日こそ安堂さんがめちゃくちゃに感じて俺にメロメロにさせますから!」 決意があることはいいが、出来ればもう少し声を押さえて欲しいかな…まあいいか。 しかし微かに残る記憶を辿れば、自分の体で感じてくれる英護は非常に可愛らしかった。 英護がいつも自分に奉仕してくれる気持ちが少し分かった気がするし、これからはお返しが出来るようになりたいと思う。 「気にしなくていいんだぞ。君の好きなようにしてくれたら。」 「いえ!安堂さんには俺のち○ぽの味を覚えてもらって、ゆくゆくはケツだけでアクメして欲しいスから!」 何を言ってるかさっぱり分からないがすごく卑猥な話されてると思う。顔が熱くてたまらない。 prrrr trrrrr 「っと…電話だ。」 「あ、俺のも。」 「では私は巡回に戻るからコーヒー代金置いていくぞ。」 「多いっス!ちゃんと自分の分だけ!」 「割り勘だ、じゃあな。」 札を押し戻す英護を振り切り、数人は仕事に戻る。心は静まりを取り戻していた、お茶は正解だったな。それと同時に今夜も楽しみだ…。 さっきの英護は、紛れもなく雄の顔をしていたから…。 ニヤける頬を手で伸ばし、巡回ルートを急ぐ。結局1番トラブルを被ったのは数人自身、と皮肉な結末で自由行動を終えた。
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