えぴ32

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「安堂さん、これからめちゃくちゃに抱くんスよ。俺の理性が残ってるうちに文化的なコミュニケーションしておきましょ?気になりますから教えてください。」 「…ならば聞くが、暑く、ないか…?」 それが精一杯の濁し方だった。英護はすぐ口を開こうとして、1度閉じる。その言葉の意味を考えて口元に手を置くと、ハッと閃いたようだった。 「ああそうか…!着たままヤるのに慣れすぎて感覚なかったっス。安堂さんだけ丸裸にしておいて、不平等スよね。脱ぎます!!!」 「あいやその…」 間違ってはないんだがそんなに男らしく気合いを入れて脱衣されると若干気まずい、がそれ以上口出しするのはやめた。 英護の肉体美は声が出ないほどだった。 理想的なシックスパックというわけでもないが無駄な脂肪はまるでない。確か好物は甘味と焼き肉のはずだがカロリーはどこに消えているのだろう?胸板も厚く、丁度細マッチョとゴリマッチョの中間くらいだ。 肌も若々しく色白でありながら剥き出しの鎖骨もキレイな乳頭も呼吸で影が動く引き締まった横腹も、どれを取っても素晴らしい。 それに引き換え…と自分の貧相な体を見ると敗北感さえ覚えない、圧倒的である。 代わりに心のどこかで羨ましさと欲情を感じていた。きっと背中もすごく広くて逞しい。 この体に抱かれるのは仕方ない、そして抱かれる自分はどれだけ淫らに映るだろうと想像するとぞくぞくして胸の拍動が速まる。 「それじゃ、覚悟はいいスね?」 「あっ…、あ、ああ♡」 はしたなく開いた両足の間に、英護の怒張が徐々に飲み込まれる視覚と感覚… 数人はその快感全てに身を委ねることにした。
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