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パクリ。
英護がスイッチを切ったオモチャを頬張ってしまった。口を尖らせ、媚びるように吸い付く唇を見て英護の中で何かが目覚めそうな衝動を受けるほど淫らであった。
しかしそこで施してやらず、心を鬼にして引き離すと数人は最後の一瞬まで舌を伸ばし、完全に届かなくなると残念そうに見つめ、それから英護に不満の視線を向けたが目元が色っぽく色づき迫力はなかった。
「どうしてくれないんだ…?」
「だって断りもなくがっつくのは躾のなってないペットと同じスよ。安堂さんは先生、でしょ?ちゃんとお手本にならないと。」
「むむぅ…」
それを言われると数人は弱くなる。
しかし英護が求める応えが、言葉が分からない。こういう時小説なセクシーな女スパイはなんと言うだろうか…?必死に懸命に考える。
「そ、その変態なモノを私におくれ…?」
「ふはっ、安堂さんほんとかわいいスね!」
何かしらのツボに入ったらしい。嬉々としてキスされたが何が喜ばれたか分からない、合っていたのか?期待の眼差しを向けるが英護はまだ情欲した瞳で数人を見つめるばかり。
「もっとえっちな言葉で言って…?『オモチャち○ぽおしゃぶりさせてください』とか。」
「お、おもちゃち○ぽ…!?」
わざわざ口に出すつもりなくてもあまりに衝撃の強い印象に残る言葉をおうむ返ししてしまい、あとから恥ずかしくなって口をつぐむ。
「あれ、要らなくなりました?ちゃんと言えたら安堂さんが失神するまでオモチャち○ぽで尻の中犯すのに。」
決してプレイの一部ではなく数人は決して言うまいと決意していたが、その決心は2秒と持たなかった。そんな卑猥な動きするオモチャ、気持ちいいに決まってるんだから。
「ど、どうしてもか…」
最後の葛藤で交渉を試みても英護は妥協しない。
「どうしても!」
それほど言われると、どこか吹っ切れてしまう。どうせ恥ずかしい言葉を言わされるのであれば思い付く限り猥褻な言葉がいい…。
女スパイになりきる以上に頭を使い絞る。
どんな言葉ならスケベだろうか…ううむ…
「………その、えっちな、…おもちゃち○ぽ♡、君の手で私の口に…ええと、しゃ…ぶらせてくれ♡」
よし、今の記憶はなるべく早く忘れよう。
こんなエッチな言葉を言ったことなんて思い出す度に奇声を上げてのたうち回らないと収まりつかないに決まっている。本当に忘れたい忘れさせてくれ。
「あ~もう♪安堂さんには負けました!」
負けたという割に英護は清々しく、そして強めの勢いをつけてプラスチック製の肉棒を口に突っ込んできた。
「んごっ…」
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