えぴ44

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えぴ44

たまには性急に求めてしまうこともある。 今日も英護を迎えに行って、車内で何度もキスをしていたらそのまま屈んで… 望まれる前に自ら陰茎にしゃぶりついてしまった。 「ん、あっ…きもちいい…」 浅い呼吸を繰り返す英護が声を上ずらせながら数人の頭を撫でる。 パクっと咥えて5分も経っていないが相変わらず数人の口淫は雄根の先っぽしか刺激しない。 「あ、あ、あぁ…いく、いく…っ♡」 浅く頭を上下に振って敏感な膨らみを何度も唇で往復するが、幹までは届かない。 そして口淫のほとんどは蜜を求める赤子のようにパクパクと収縮する割れ目に吸い付くことだった。 「もぉいくぅ、いく、安堂さんいくからっ…」 ドアを開ければ外。カーテンで仕切ってるとは言え声までは遮断出来ない。英護は全身をビクビクと震わせ額に汗粒を滲ませながらも決死の表情で口元に手の平を食い込ませる。 「んんふう…」 強すぎる快楽を与えてる自覚もなく数人は夢中になって先走りの溢れる先端を甘えるようにちゅうちゅう吸う。 「んううういいっいいいくううううっ…♡」 声を我慢しようと親指と人差し指の間を噛みついた英護は呼気を忘れ息を吸いすぎ、絞められたような高い声を漏らし絶頂してしまった。 「んぶっ…」 これだけいくいく鳴かれてもタイミングの掴めない数人は口内にびゅるっと注がれる熱い白濁に噎せそうになった。ちゃんとビクビクが収まるまで口で受け止め、車に垂れないよう離れるまでねっとり唇を触れさせたまま口から引き抜く。まだまだ元気な英護の怒張はぶるんっと上向きにのけ反っていた。 「はーー♡はーー♡あはあー♡、はあ…」 「ん」 「んは…はいはい、どうぞぅ」 数人が唇を指差すと英護は目の前のティッシュ箱からザコザコ数枚引き抜いて数人に渡す。その中に数人は口を拭うようにして精を吐き出した。毎日のように出してるのに濃いのは若さゆえだろうか? 「はああ…気持ちよすぎたあ…」 「早いのも若さか?」 「むぅ………。」 何気ない疑問のつもりだったが英護は明らかに不服そうに唇を尖らせた。どうやら無意識な数人が踏み抜いた地雷だったらしい。 「そう言いますけど安堂さんのふぇらは激しすぎるんス!先っぽばっかり!俺だってもっと安堂さんのあったかい口の中堪能したいのにっ!」 「お、おおすまん?」 怒っているのは分かるが子犬のようにキャンキャン吠えられるとどんなテンションで反省すればいいか分からない。英護は頬をリスのようにパンパンに膨らませたまま、数人に抱きついて額をグリグリ押し付けた。 「今日はふぇらのやり方教えますから!俺の好きなとこ覚えてくださいね?」 「あ、ああ分かった。」 ポンポン、と優しく背中を叩いてあやすと英護の機嫌が良くなった気がする。怒っていたのか甘えているのかイチャイチャなのか… 戸惑いつつも体を起こし、ピシッと運転席に構えた数人は安全運転でいそいそと自宅のマンションを目指し車を走らせた。
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