40人が本棚に入れています
本棚に追加
「はー、サッパリした!ここシャワーの勢い強くて好きなんスよ。」
「う、うむぅ…」
あれ、またポンコツになったな。
冷静な内心がツッコミを入れる。
「それじゃ安堂さん、どうぞベッドへ?」
「う、うむむ…」
ここに寝たらせっくす始まる、ここに寝たらせっくす始まる…!そう思うと全身が石のように固まり、動けなくなってしまった。
徐々に泣きそうになっていると、英護が腰の辺りに抱きつき、次の瞬間体が宙に浮いた。
「どーーーんっ」
「わわわわ!」
英護と一緒にベッドへダイナミックダイブ!
ベッドの中身はなんだろう?結構勢いあったのだが全く痛くない、だが心臓は破裂しそうに拍動してる。
「あ、危ないじゃないか!」
混乱、緊張、動揺が入り交じり逆ギレで文句を言おうと振り返った矢先、きすをされた。
「んむぅ…っ」
唇って、温かい、柔らかい。気持ちいい。
重ねたままゆっくり体勢を動かされ、私の上に英護が覆い被さる形で押し倒された。
「…安堂さん、口、開けて?」
ああああ、そんな色っぽいイケボで囁かれると頭の中がぐちゃぐちゃにかき回される。
思考を捨て、言われるがまま薄く唇を開くとザラザラヌルヌルしたものが差し込まれた。
それが英護の舌だと気づくのに数秒を要した。
「ん、んん、ふ、んむっ…」
舌の動かし方なんて知らない、そもそも唇を重ねる以外のきすを知らないのだが流されるまま舌と舌を絡ませ、舐め合う。ネチネチと濃い唾液の絡む音…英護は多分、きすが上手い。ちゅ、ちゅと唇に吸い付きながら舌先を吸われると頭の先がビリビリっと痺れる。
「はあはあ、はふっ、はふっ…」
「クスクス…キスの間、息止めてるんですか?」
だって息するタイミング分からないんだから!と逆ギレするのは子供っぽいから我慢した。
不満に尖らせた唇にきすをされ、顎に添えられた英護の両手が重力で落ちるように首筋、鎖骨、胸元のボタンを…
「あ、あっ待ってくれ…」
「…なんスか。」
「その、上は脱ぎたくない…」
「…分かりました。」
「あと性病とか持ってないよな?それから矢継ぎ早ですまないがなるべく痛くないようにしてく…」
ガリッッ
「ーーーーーーっ!?!?」
今、今何がっ…気持ち善すぎてのけ反って記憶が飛びそうになったが、おそらく英護の指先が、服の上から私のちくびを爪で引っ掻いたのだ。あまりに気持ちよくて、泣きそう。
やっぱり見せるか葛藤するほどだ。
「乳首はまた今度ですね…それじゃこっちをいっぱい気持ちよくしてあげます…」
「あ、あ、まっへ、まっへくれぇ…♡」
「もう待ちません。」
最初のコメントを投稿しよう!