えぴ48

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えぴ48

今年は幻想的なホワイトクリスマス、とはならなかったが冬にしては快晴。 こうして見てみるとクラスの生徒も数名ソワソワしているようだ。今までは不純行為の指摘しか頭になかったが、違った視点で見てみるとまた面白いものだ。 「では、各自気をつけて下校するように。」 お説教もほどほどにしてHRを終えた数人はいつものように教壇に寄ってくる生徒に復習を終えたのち、ほぼ空っぽになった教室を眺めてゆっくりと廊下を渡って職員室へ。 「…?」 途中、ヒヤリと背筋が冷えた感覚がしたのは開いた窓からのすきま風だろうか、それとも… 「……。」 気休め程度に、首を回して辺りを見渡し誰もいないことを確認し、職員室へ向かった。
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