えぴ55

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「30分以内に買ってきてくださいね、種類は問いません。数人さんが好きなやつ買ってきてください。んで、買ってきたら玄関で即使いますから。」 「えっあ、っいや、そのっ英護…!」 そうだ今は謝ることが先のはず…! しかし英護は目の前でタイマーをセットしてしまう。 「よーいスタート」 あ、ああもうめちゃくちゃだぁ…全く理解に追い付かないが今は彼の機嫌を損ねないよう言う通りにした方がいいと思う。 メガネを押し上げて眉間をつまみ、渋い顔で悩む数人だったが残り「27分」の画面を見せられるとそう判断するしかなかった。 こちらを試すような半目で見続ける英護に心苦しい思いや心残りを抱えながらも決意を固めた数人は立ち上がり、車の鍵を手に取った。
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