えぴ2

1/3
前へ
/411ページ
次へ

えぴ2

独身向けのマンションに住む安堂は自室に戻ると手洗いうがいなどを手短に済ませ、次第に高鳴る鼓動と期待を理性で押さえ込みながらベッドに潜り、タブレットに接続されたヘッドフォンを頭に装着する。 そして素早くアプリをチェック。 「…!更新されてる…!」 帰宅直後に新しい動画なんて、最高だ。 今日のタイトルも最高に破廉恥でドキドキが止まらない。安堂は微かに震える指で再生ボタンを押した。 『やあ、すけべなリスナーのみんな…今日は早めの投稿だよ。いっぱいムラムラしていってね、よろしく、「ぼいす」だよー。』 ああ、下半身が熱くなる…!最高の囁き声。挨拶だけでもう下腹部がジンジンしてたまらない。 しかし安堂の手は胸へと添えられている。 『もう期待してピンピンに勃たせてる?それとも…いじってる?ヘンタイ…そんなイケナイ子の乳首、今日もいっぱい開発するから…』 ああ、始まる始まる…!我慢出来ない指がもう、しっとりと汗ばむ胸をつねっている。 快楽で脳が痺れ、目尻には涙が溜まるが彼の声じゃないとこれ以上は… 『ほら…もっと吸いやすいようにおっぱい突き出して…そうそう、いい子…』 「んっ…ん、ん、っふ…」 あああ、恥ずかしい、きもちいい、恥ずかしい、きもちい…っ♡ 『じゅっ…じゅる、じゅるっ…ちゅぱ、ちゅるっ…』 「はあっ、はあ、はあっ…は、はっ…、」 いやらしい吸引音、セクシーな鼻息、時折洩れる彼のドスケベな吐息がダイレクトに脳を犯し、いっぱいいっぱいになる。 むず痒いように乳首を自らの指で責め弄る。 人差し指と親指で摘まんだり引っ張ったり、捏ねたりするとビリビリっと刺激に眉のシワが深くなる。 『はっふ…ちゅぱ、ちゅぱ…おいし…』 「ん"っうう、ふううううっ♡」 責めてる最中もずっと耳責められてて、気持ちよすぎて泣きそう。枕に顔を擦り付けながら、ベッドの中で身をよじりくねらせた。 『ね…もっと強くしてもいい…?』 「ふ、あっ…?」 だめ、ダメダメ、もうイキそうなんだ、これ以上供給されたらおかしくなってしまう。 それなのに両手はツンと尖った赤い実を転がすのに忙しくて、再生ボタンを止めることが出来なくて… 『じゅるるるっ…じゅうっ、ぢゅう~~~っっ』 「あっ、ぐ…いく、イクっっ…!」 ビク、ビクッと大きく肩を震わせ、体をギュッと丸まらせる。下半身がじわりと濡れて熱くなるのを感じた。胸の鼓動も半端なくドコドコうるさい。ギリギリつねると痛いのに、めちゃくちゃ気持ちいい。 「あふっ…はふ、はうふっ…」 イった、イってしまった…罪悪感まで絶頂の余韻のアクセントになる。ふわふわと気持ちいい、最高のストレス発散だ。 しかし、再生バーはまだ半分も進んでいない、ということを徐々に取り戻す理性が気づく。聴覚もハッキリしてくると、まだ「ぼいす」は胸責めを止めていない。 『じゅぱ、じゅぱっ…はっ…もっと、えろい顔見せて…』 「ひ、ぐ、むり、もうむりだ、今っ…イっ、たばかりだから…許してくれっ…」 『じゅっ、じゅう…っ、ちゅう、ちゅううう…っ』 「あ、あっああ、あああっ…♡」 無理だって、ダメだって頭では分かっているのに指が止まらない。せわしなく動く指先が自分のものじゃないかのように踊るのを見てると、まるで彼に犯されてる気分になってますます興奮してしまう…! 「あふっ、あ、あああ…!ん、ぐううっ…」 ビンビンに勃起した乳首は赤く色づき、指の腹で撫でるだけで腰がビクつくほど敏感なのにそれに爪を立てて刺激したり、摘まんだ先っぽをクリクリ捏ねたら発狂するほど気持ちいいに決まってる…! 「ああ、また出てしまうぅっ…は、恥ずかしいっ…♡」 けど、気持ちいい…♡ 悩ましい二律背反に板挟みになる苦悩さえ興奮材料。結局、再生バーが終了しても何度も何度もリピートして、10代のように一晩中励んでしまった。 もちろん、そうした後は乳首がひどく腫れて痛すぎてしばらく元気がなくなるので学校でも生徒に「安堂病気かな…」と心配される。 分かっているのに繰り返す自分が愚かだ…。
/411ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加