えぴ11

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えぴ11

プルルプルルル…チャッ 『はい、もしもし』 「ーーーーっ!?!?」 自慰した直後に電話したせいか、英護の声も破壊的にイケボであることを忘れていた数人は訳も分からずベッドに突っ伏し、甘イキしてしまった。 『安堂さん?おーい安堂さん?無事ですか?』 幸いシーツで声が殺され、相手には甘イキしたことを悟られなかった。心配させないよう無理やり呼吸を整え、声が震えないよう取り繕い爆発しそうな心臓を無視して返事した。 「…む、夜分遅くにすまないな。」 『いいっスよ、起きてましたから。珍しいですね電話なんて。今日も車でいっぱいえっちなことしたのに、もう俺に会いたくなったとか?』 「うぐぐぐぅ…っ♡」 『あは、からかってごめんなさい。ご用件はなんでしょー?』 「はあ、はあっ…あ、ああ今、いいか?」 『今?ちょい1分待ってください…。』 「ぬ…掛け直すか?」 『いやいや、保存するだけっスから。………はい、お待たせしました。』 やっぱり止めようか一瞬悩んだが引き際が分からず、結局待ってしまった。心臓が破けそうに拍動していて声が震える…。 「大した、用事じゃないんだが…」 『うんうん?』 「今、1人だろうか?」 『はい、家っスよ。誰もいません。』 「じゃあ…その、ちょっと聞いてくれないだろうか?」 『……?はい、聞きますよ。』 「よし…」 覚悟を決めた数人はタブレットの下にスマホを置いて、通話を繋いだままいつもの体勢になった。まだちくびはジンジン痺れているが、ドキドキが勝って全然イケる…。 さあ、始めよう。
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