えぴ11

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「ふむ…」 あまり公私混同するのは良くないが、綿密なスケジュールの合間の隙間時間を考慮する。 生徒は自由時間の間でも、教師は見回り、連絡、確認、準備と忙しい。その隙間のどこで英護と密会するか…いや昼間は無理そうだ。 だが夜になれば、教師一同も自由時間。 夜になれば好きなだけ…と考えると、やはり頬が熱くなる。こんなに修学旅行が楽しみになるなんて、自分が学生の時もなかった。 あくまで学習体験、と考えていたからな…。 「あ、そうだ。」 ハッと思い出し、つい声に出た。誰も気づかなくて幸いだ。そういえば英護に頼んだトランクケースの受取日は今日…まだかかると言われていたから、突然直ったと言われて驚いた。修学旅行に間に合うのは助かるが正直、気が乗らない。 「………。」 恥ずかしい声を通話で聞かせてから、ますます英護の愛撫は熱心になった。何時間も胸を吸われてイカされるから、今もまだちくびがヒリヒリ痛い…。自覚したら体の奥が、胸がムズムズしてきた。この痒み、興奮は英護にしか鎮められないから質が悪い。 「はあ…」 誰にも聞かれないよう細心の注意を払って、またため息。早く英護に会いたい。でも、矢車先生に言ったようにしおりを作らないとな。気合いを入れてパソコンを睨みつけ作業に取りかかった。お楽しみは、また後で。
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