えぴ16

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えぴ16

「ん…」 数人が目を開いた時、視界はボヤけていた。 なぜならメガネが目の前にある。なぜだ?と考えるうちに先程の出来事を思い出し、自分が気絶したことを理解して顔を赤くさせた。 体はキレイに拭かれているが尻の辺りも違和感がすごい、尻の穴がジンジン熱くてまだ英護…の舌…が入ってる気がするし、尻肉も揉まれてるような… 「ん?」 「あ。」 ボヤけているのでメガネをかけてもう1回。 ベッドでうつ伏せになった数人に寄り添うように腰掛けた英護がちゃんとセクハラしてる。しっかり尻肉を手のひらで揉んでいた。 「……。」 いやいや、ゆっくり離してもなかったことにはならないからな? 「…何をしていたんだ。」 「スミマセン、柔らかくてデッカイ俺好みの尻でしたから。」 意識のない間にイタズラされてた複雑な気持ちもあるが、吐き出した精を片付けてくれたりしてもらった手前強く言い出せない。 「まったく…、許可なく臀部に触っちゃいけません。」 「分かりました、安堂さんのお尻思いっきり揉みます!」 「ちがああっ♡」 許可は相手の了承を得てからだ!と言いたいのに両手で尻肉を揉みしだかれると疼いた尻穴が反応してしまいヘンな気分になる。 わざとやってるのかと睨むと、その満面の笑顔を見るにわざとやってるらしい。 ひと悶着してから、スマホを持った英護が隣にボフン、と寝そべった。 「ふう…さっきはすみません、安堂さん。」 「ん?」 「ほら、疑って先生のお尻をペンペン叩いたでしょ?痛かったかなって。」 「~~~っっ!」 言葉のチョイスが羞恥心を煽るものなのも、当然わざとなのだろう。考えないようにしていたのに、尻を叩かれて善がり声を上げていた自分を思い出して消えたくなる。 「あのあとこっそり確かめましたけど、しっかり安堂さんのお尻は処女でした!」 「なな、なっ、なあ!?」 「安心してください、軽~く表面を触っただけですからまだ処女っスよ?」 「しょ、しょしょっしょ…じょだなんて連呼するなあ!」 イケボに卑猥な言葉を合わせると、とんでもない破壊力になる。数人が目の端に涙を溜めて必死に訴えたのに、英護はニコニコ笑っていた。 「ふふ、はーい。でも本気で疑ってたつもりじゃないっス、雰囲気というか尻を突き出した安堂さんがあんまりにもエロくて…痛かったならもうしません。」 「…いや、平気だ。」 欲望に忠実な自分が嫌になると分かっていても素直に答えてしまった。
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