えぴ19

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えぴ19

明け方、英護が帰る小一時間前に今度は「洗浄」のやり方を教わった。どうやら昨日指を入れたのは差し込んだだけで、いわゆる「蓋」になっていたが次からはそうはいかないらしい。一体何をすると言うんだ…完全に体力回復した数人は待ちきれないでいた。 後から思い出したが、確かに最初男同士のやり方を調べたときそんな単語があったような気がする。他にもやっておくべきことはないか、と洗浄を終えてからは暇を持て余した時間インターネットで色々調べた、がやはり「失敗談」や「病院送り」など怖い単語が目につくもんだから、止めた。 代わりに気晴らしに、と大人向けグッズの購入を検討する。性に関して無知識な数人は、なんと検索すればいいかも悩みながらようやく気になるものを見つけて、購入ボタンを押した。早ければ明日にも届く、これを使えば英護もきっと喜ぶだろう…いや、どうせなら修学旅行の時に使いたいな。その方がワクワクする。 「そろそろか…?」 パソコンを閉じて、数人はチラリ腕時計を見る。もう到着してもいい頃だろう。何もなければ、こうして待つことも苦じゃないが空っぽになった腹を撫で下ろすとなんだかソワソワしてしまう。空洞になった腹を温かいモノで満たされたいって思うのは変だろうか…? 一旦気分転換しよう、と思いつつ足は玄関に向かっていた。すると今日も廊下の方から… 「…さーん。……………あんどーさーん。」 「!」 うるさくならない声量で定期的に呼ばれてる。さすがに聞き慣れた声、即刻ドアを開けた。 「あ、安堂さんこんちわ~」 「う、うむこんにちは。」 どれくらい待たせてしまっただろうか?顔を見るなり英護が嬉しそうに笑うから推察することも出来ない。 「入ってくれ、待たせてすまない。」 「んー?割りと着いたばかりっスよ。お邪魔しまーす。」 「英護、悪いがチャイムを…」 「んっ!」 「………。」 ドアを閉めたのを確認してから英護が正面から抱きついてくると、チャイムなんて些細なことどうでも良くなった。明日からは鍵を開けておこうか、なんて思う。 「安堂さん、ムラムラしてた?俺早く安堂さんに会いたくてずーっとムラムラしてました。」 「あ、ああ…私もだ。」 昨日よりも腹の奥は疼いている。快楽への興味と期待と好奇心は英護同様だろう。 「へへっ、今日も安堂さん石けんの匂いがする…今すぐ押し倒したいくらいっスけど性急な男はキライっスか?」 いや、共通の目標がある以上好きも嫌いも関係ないだろうと思う。それにとっくに焦らされてる、玄関で致すのははしたないが、それでもいいと思えるくらいには興奮している。 「構わない、寝室に行くか。」 「わーい!あ、一回トイレ貸してください」 「うむ、そっちだ。」 「はーい、安堂さんは寝室でパンツ脱いで待っててくださいね?」 おあずけの短いキスをして、抱擁から離れるとひどく寒い。さっさとトイレに向かう英護を後ろめたそうに見送り、言われた通り寝室に向かう。それから言われた通りトランクスを脱ぎ捨て、正座で待機しておく。
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