えぴ20

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えぴ20

さすがの絶倫数人も、一晩中噴かされ続けたら疲れる。今日の授業中も滑舌がフワフワしていて生徒は「アンドロイドが不調だ…」と噂していた。 それで懲りればいいのに、半日も経てば体力が復活するから困ったものだ。 泣かされすぎてまだ若干腫れてる目尻が痒い。帰り支度をしながら目を掻いていると、背後から教頭が接近してきた。 「安堂くぅん、目を掻くのは良くないぞー」 あんまりねっとりした声だから矢車先生かと思ったが、ダミ声で判断出来た。やけに背中にピトリとくっついている。 「すみません教頭。」 「寝不足は感心しないぞぉ?もしかして澄ました顔して夜な夜なイケナイことしてて眠れないんじゃないカナ?」 それはその通りだが…プライベートな質問に答えなくていいよな。 「はは…」 と誤魔化すと、他の教員に見えない角度で尻を撫でられる。…なんで? 「君は最近…可愛くなったなあ、そろそろ二人で飲みに行ったりしないか?大人の付き合いを断るもんじゃないぞぉ?」 「その…」 ヤニ臭い吐息が鼻先を掠める。万が一にも教頭と食事に行くことはない。だが断ると面倒そうだ。あとなんで尻を掴む。 「教頭せんせぇ~!また安堂くんイジメてるんですかぁ?」 左に教頭がいて、右から矢車先生がやってきた。矢車先生が注意すると教頭は尻の筋を撫でていた手をパッと離す。 「いやいや、そんなことないぞ、人生の先輩として社会人の常識を…」 「もぉ、安堂くんは修学旅行の準備に忙しいんですからぁ、飲み会で睡眠不足になったら大変なんですよっ!フォローするのはあ、た、し、なんですからっ♪」 「そうか、じゃあ早く帰りたまえ。気を付けてな。」 「はぁ…」 よく分からないが、帰っていいらしい。ラッキー。しかしなぜ尻をまさぐられたのだろうか。後で英護に聞いてみようと思いつつ、とっとと帰路についた。
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