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えぴ21
「はふ…」
入浴を終えたあと、数人はうっとりとしてテーブルに突っ伏していた。
昨日はなんだかすごかった、体の負担や快楽ならその前の方が大きいはずなのに、なんだか後引く余韻で力が入らなかった。何か昨日は英護に話そうとしてたことがあった気もするが、それもなし崩しになって忘れた。
体力はとっくに回復しているが、なんだか腰が甘だるい。廊下で山ほどイケナイことして、何度も気絶しそうだったが1度も気を失わなかった、それも疲労の原因だろうか。
「俺の好きにさせて」なんて言ったくせに、呼吸のやり方が分からなくなるほど乱れると待ってくれるし何度も「まだイケますか?」なんて聞かれたら断れなかった。
こういう気持ちよさもあるんだな…。
ピロン♪
「お…」
反射的にスマホを持っていた手を上げて、ロックを外してメッセージを確認。扉の前で呼び続けるのはいつかご近所迷惑になるかもしれないと英護から言い出し、ドア前に来たらメールする、と言うことで話がまとまった。
「OK!」のかわいいスタンプにクスッとする。立ち上がれば足取りは軽く、玄関まで直進。ドアを開けると、ご機嫌な様子の英護が立っていた。
「へへ、来ちゃいました、今日も。」
「どうした今さら、そういう約束だろう?」
そんな会話をしながら招き入れ、今日は抱きつかれず真っ直ぐ寝室に向かった。何を言わずとも二人とも最短ルートで歩いたので気持ちは同じだったのだろう。
いつもは押し倒されるが、自分から仰向けに寝転がって英護を迎えるのは何となく恥ずかしかった…。
「今日こそめいっぱい安堂さんに気持ちよくなってもらいますから♪」
なんて張り切ってるけど、いつもだよ…と返事する度胸はまだない。
代わりに数人がメガネを守るために外し、目をつむって顎をツンと上に向ければキスの合図。もちろん英護はそのタイミングを逃さず唇に吸い付いた。
「ん、んんふ…」
英護の手のひらが胸板に置かれた瞬間、反射的に手首を掴んでしまったが抵抗空しくちくびをひっかかれると背中がびくびく跳ねる。
「んんあふっ…!」
刺激が強すぎるから苦手だが、口内を熱い舌でぐちゃぐちゃにかき混ぜられながら敏感なちくびを捏ね回されるのは正直好きだ…、大好きだ。ただ足先が突っ張るほど気持ち善すぎる。
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