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ふと気づけば数人はショッピングモールのイベント会場で生徒に講義を開いていた。
周りの誰も異様に思ってなどいなかった、よくよく思い返せばこれは夢…だったのかもしれない。数人はウサギとカメの話をこれでもかってほど熱弁していた。
「つまり、この時のカメの時速が約…!」
生徒も全員しっかりと聞いてくれた、いい講義が開けて大変満足だった。そのまま道の真ん中を通ってショッピングモールを出て、車のドアを開けて乗り込んだはずだった。
「安堂さんおかえりなさい~」
ああ、今開けたのは自宅の扉だったか。
嬉しそうにパフェを食べていた英護が出迎えてくれた。一仕事終えて、ソファーにスーツを放り出しリラックスタイム。すぐ隣に英護が座ってくれた。
二言三言、他愛ない会話を交わしたと思う。内容はよく覚えていないがお互い笑っていた。確か「宇宙のマントルにブラックホールがありまして」みたいな会話を真剣にしてたと思う。
「ふふ、ふふふっ…」
笑いの余韻にしばらく浸ったあと、シンと静まる。決して空気が悪くなったのではなく、むしろ艶やかでムーディーなものだった。
英護がいつもの優しい笑顔でこっちを見ている。
「安堂さん…いいですか?」
「ああ、今日も開発するんだろう?」
「いえ今日は胸の方ですよ。」
それを聞いて数人の内心は非常に高ぶった。
胸を弄られるのは本当に大好きだ、しかし禁止したのは英護自信。期待と葛藤で揺れ動き、口角がピクピク反応した。
「いいのか、その…まだダメじゃないのか?」
「特別ですよ、それとも…俺に乳首舐められるの嫌ですか?」
嫌なもんか嫌なわけあるか、ちくびを舐め溶かされる快楽が何よりも大好きだ、尻穴を弄られる前はそれだけに耽るほど大好きなんだ、と証明するように数人は慌ててシャツを脱ぎ捨てた。露になった胸板に英護が頬をすり寄せ、満足そうに笑みを浮かべ、その唇が…
ちゅっ…♡ずず、じゅるる…♡
「はああああっあ、あーーーー!♡」
きっ♡きもち、いい♡気持ちいい!いつも気持ちいいのに我慢してたせいだろうか、いつも以上に敏感で、たまらないほどイイ!もっと、もっと舐めて吸ってしゃぶってくれ!
じゅる、じゅう…♡くちゅ、ペロペロ…
「ううう、うー、うううーーー!♡」
膝がガクガクけいれんする。ヨダレと涙がポタポタ止まらない。もうイッてもおかしくないほど気持ちいいのに何も起こらない。ただ荒れ狂うような快楽の暴風に流され、びくびく震えるばかりだった。苦しいのに、それでももっと、もっと舐めて欲しい…!
「ふあ、あっ!♡」
願いが届いたのか、反対のちくびにも濡れた柔らかい感触が触れた時はまず悦んだ。
しかしおかしい、英護の口はいくつあるんだ?と涙の滲むメガネ越しに目を開けて見ると、衝撃の光景だった。
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