39人が本棚に入れています
本棚に追加
数人の左乳首には赤毛でつり目の超絶イケメンが吸い付いていた。慌てて右乳首を見ると、笑顔のよく似合うややたれ目で茶髪の英護がフッと微笑む。
「どうしたの?安堂さん、声も出せないほど気持ちいいですか?」
「あ、あっいや、あの、あの、その…」
隣に不審者が!と声をあげたかったが彼の容貌にものすごく見覚えがあったり、何より英護には見えていない様子だった。いきなり奇声を上げたらびっくりされるだろう。
とりあえず、ジッと凝視してくる赤毛の方を、乾いた口で唾を飲む仕草をして振り返ってみた。
…「ぼいす」だ、サムネイルで何度も見て知っている。バンドマン風の超イケイケイケメン、数人の永遠の推し「ぼいす」が自分の胸に張り付いている!夢なのか、これは夢なのか!夢なら覚めないでくれ!いや覚めてくれ!?
「やあ、すけべなリスナーちゃん。ひどいじゃないか、最近全然遊びに来てくれない。そんな悪い子はこうしてお仕置きするからね?」
「いえ、あっ、その、ハジメマシテ…」
「安堂さん?どうしたんですか?」
「だから、その、なんというか…」
顔が右左に動いて忙しい。見た目は全く違うが声は何故か同じもので再生された。どちらも脳がとろけるイケボ。そしてタイプの違うイケメンが何よりも大好きな乳首責めしてくれてる事実に気づき、そうかここが天国かと思った。感謝に祈る間もなく二人が同時に胸に吸い付いた。
「あ"、はっ♡うんんっ、うう、う、あ!♡」
ちゅるちゅる、ちゅぱちゅぱ…
じゅ、じゅる、ペロペロ…
あ、あああ、ああ頭がおかしくなる、同時にされるとしぬほど気持ちよくて狂う、無理、変になる…!
「っはぁ…♡安堂さんの乳首、おいし…♡」
「俺のスケベなリスナーちゃんのおっぱい、ツンツンしててえっちぃ味する…♡」
「ひいいっ♡もう無理、許して、ゆるひてええええええ♡」
気持ちよさに限界がない、どんどん深みに沼るようで底が見えない恐ろしさがあるのに快楽から逃げることもできない。ああちくび気持ちいい、気持ちいい…っ♡
「あ"ふっ…♡もっと舐めて、吸って…っ♡」
「なんだかえっちな安堂さん…興奮してきた♪」
ちゅるちゅる、じゅるる、べろべろっ
「いいの?もうこれじゃなきゃイケなくなっても…♡」
じゅぱじゅぱ、じゅうう、ちゅううううっ♡
「ひいいいぎいいいいいい♡に"いいいいいいいいいいいいいい♡」
ガクッガクッとけいれんして意識が闇の底に落ちていく。それでも彼らと一緒なら何も怖くない。全てを任せることができる…。
自分が何者かも忘れようというとき、頭の端から微かに携帯の鳴る音がした。
自分のスマホのアラームでも、着信音でもない。じゃあこれは、誰の…?
疑問を思考したところでもう遅い。朝、目を覚ました時に数人は全て忘れていたのだから…
最初のコメントを投稿しよう!