朔の夜には
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「これ、どうぞ」 彼女にキャンプ様子を勧める。 彼女は会釈をしてから明かりの下に並べた椅子に腰を下ろした。 ミャアー! この時初めて、彼女が抱いていたのがあの子猫だと知った。 「あっ!お前」 子猫を見て、思わず声を挙げた。 「あっ、そうでした。ごめんなさい。この子を探していたら、鳴き声で見つけて、あなたが寝ていたからそっと、窓を開けて・・・」
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