朔の夜には

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(こんな時間が続けば良いなぁ・・・)  彼女の姿が消えた垣根の向こうに浮かぶ満月を背に、あの子猫が姿を見せた。  それは何かの予言とでも、自分の運命を語る言葉でもあったのか?  この時はまだ、何も知らなかった。  そんな兆候も無かった。  それは、半月後の事だった。
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