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3.
翌日の夜も、猫の集会が開かれた。
その集会で、マルは昨夜の出来事を、仲間の猫達に話して聞かせていた。
「あそこのカエル、尋常じゃなくおっきいから、絶対に見に行っちゃダメ!」
えええっ!と、それを聞いた猫達が声を上げる。
「しかも、ものすごく強い。僕たち猫は絶対負けちゃう!」
「カエルに負けたらどうなるの?」
「分かんないけど、絶対やばい」
「食べられちゃう?」
「きゃ~、怖い」
この夜の月も明るかった。この分だと、明日の朝は冷えるかもしれない。
木々の葉も赤や黄色に色付き始めた。
カエルや虫も、もうすぐ冬を越す準備を始めるだろう。
そうしたら、彼らに次に会えるのは、冬が終わって春が来てからだ。
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