友人Fの本懐11 - 鬼の首伝説 -

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「ばあさん。今日はありがとう」 Fは井上のばあさんに頭を下げた。 「何言うとるんや…。礼はこっちが言わなアカンのに」 Fは頭を上げると、 「ばあさんにしか頼めんのやけど、お願いして良いかな…」 そう言う。 「はいはい。わかっとる。キシュウマイ様の事は任せとき…。私が代わりにやっとくから」 ばあさんはそう言うとキミコの家の庭を出て行った。 井上のばあさんは何もかも理解している様だった。 Fは井上のばあさんの背中に微笑んでいた。
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