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「ばあさん。今日はありがとう」
Fは井上のばあさんに頭を下げた。
「何言うとるんや…。礼はこっちが言わなアカンのに」
Fは頭を上げると、
「ばあさんにしか頼めんのやけど、お願いして良いかな…」
そう言う。
「はいはい。わかっとる。キシュウマイ様の事は任せとき…。私が代わりにやっとくから」
ばあさんはそう言うとキミコの家の庭を出て行った。
井上のばあさんは何もかも理解している様だった。
Fは井上のばあさんの背中に微笑んでいた。
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