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バケツの水が無くなる頃に、道彦君がもう一つのバケツを井上のばあさんの前に置いた。
既にキミコはびしょ濡れだったが、手を合わせて目を閉じたままだった。
私は線香に火をつけて、キシュウマイ様の石塔の周りに置いて行く。
周囲はその線香の煙が充満していた。
F曰く、その充満した煙が無くなると周囲の邪気は無くなった事になるらしい。
そろそろ読経が終わる。
私にもFの読経が少しずつ分かる様になってきた。
そしてFの読経は終わった。
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