友人Fの本懐11 - 鬼の首伝説 -

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「あんたなかなかなモンだねぇ…」 キミコの家の縁側で、井上のばあさんがFに言う。 「ただの若造かと思ったけど」 ばあさんは声を上げて笑った。 キミコが濡れたTシャツを着替えて戻って来た。 「もうパンツまでビショビショやし…」 「え…」 キミコのパンツ発言に反応した関口を私は肘で突いた。 「多分、これで痣は薄くなって行く筈やから、その内消えてなくなるわ…」 Fはそう言うとタバコに火をつけた。 大村はFに頭を下げた。 「しかし、何やろうな。この痣…」 大村は自分の掌の痣を見て言う。
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