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わたしは紙袋に入れてもらったパンを片手にレジの隣にあるセルフサービスのコーヒーを紙コップに注ぎ、コーヒーの香りが鼻に伝わり、少し眠気が覚めた気がする。パチッと蓋をして、またドアへ向かい、清々しい朝の空気を感じた。
一七歳でコーヒーが飲めるようになったのはこのパン屋さんのおかげだと思っているし、甘いパンから伝わる幸福感が学生生活に潤いをもたらした。友達とも共通話題で季節限定のパンは情報共有している。何よりも勉強する前に糖分の補充になる。
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