外国のお姉さん

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外国のお姉さん

 オレの名前は『みたらし』。  二歳の柴犬だ。  ――ベリキュー!  ベリーキュート?  おぉおぉ、苦しゅうない、存分に撫でるが良い。  ちょっと遠い、広い公園に散歩に来たオレは、ちょうどそこに来ていた外国のお姉さんに捕まった。  オレは引っくり返されながら、体中をワシャワシャ撫でまくられた。  ちょ、乱暴にするなっての。  あぁ、でも気持ちいいーー。  ――ワッチャネー。  お姉さんがパパさんに何やら聞いている。  パパさんは一瞬首を傾げたが、すぐ意を悟って大きくうなずいた。  ――イガラシデース。  ――オー、イガラーシ!  お姉さんが再びオレを激しく撫でる。  ――イガラーシ、イガラーシ!!  ……ねぇ、これ、違くない?  これ絶対、オレの名前を『五十嵐』だと思ってるパターンじゃない?  パパさんもそれに気付いたようで顔を赤くしている。  でも何も言わない。  あ、このまま通すつもりだ。  チキンめ。  どんまい、パパさん。  そして今日も日が暮れる。

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