2章 愛人契約

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ソファが並んでいる、ちょっと古そうなお店。 昔からあるところで、カフェオレが美味しい喫茶店らしい。 ソファーに座るとマスターがメニューと灰皿を持ってきた。 「僕、タバコ吸うけど大丈夫?」 「あ、私も吸うんです笑 一緒にいいですか?」 「ほんと!嬉しいな!」 自宅では加熱たばこしかダメらしく、紙巻を吸っていいのは外だけだった。 紙巻を自宅で吸うとニオイのことで、奥さんがうるさいらしい。 智則さんはラッキーストーン、私はブラックディズのチェリー味を出しました。 出したタバコをを見て「えっ!」と智則さんは驚いて私のタバコを見てきました。 「それ、葉巻だよね?へぇ~、女の子がそんなヘビーなタバコ吸うなんて珍しい」 「香りもいいし、葉巻とは言っても見た目はタバコじゃないですか?なのでずっと吸ってます」 和やかな感じになり、お互いタバコに火をつけて一服。 誰かと吸うタバコってこんな美味しいなんて、いつぐらいのことだろう。 一緒にメニューを見ながらコーヒーを2つオーダーしました。 オーダーが終わると、智則さんは自分とパパ活をする条件提示をしてきました。 「パパ活サイトに登録しているってことは、他の男性とも会うつもりなの?それとも1人だけとかにするの?」 「できれば1人だけがいいんですよね~。何人も会うと大変そうだし~」 タバコを吹かしながら、智則さんは頷いた。 「そうだよね。ちなみにだけど、僕とこういうお付き合いになると、ベッドにも一緒に入ってもらうことになるけど…大丈夫かな?」 智則さんからの条件は、 月30万のお手当、会う回数は月4回(お泊りも含む) これ以外にもう一つ条件が追加されました。 「これは僕のわがままだから、無理ならこのままでいいんだけど…彼氏とも別れてほしい。僕だけの(ヒト)でいてほしい」 一瞬悩んだけど…今彼と智則さんを比べても、今彼と付き合う意味はないように思えちゃったんですよね。 月30万もらえて、月4回大人な男性とデートできればそれで満足になりそうだったから。 私は、この出会いと契約内容を聞いて逃す手はない!即断即決でそのまま智則さんに契約OKと言っちゃいました。 「いいですよ。近いうちに彼氏とは別れます。別れたらすぐに連絡しますね♪」 智則さんは、私がすぐにOKを出すと思っていなかったのか、ちょっと心配しているような驚いているような表情をしていました。 「即決しちゃって大丈夫?彼氏さんとのことも、よく考えなくていいの?」 「問題ないですよ♪彼氏と別れたら宜しくお願いしますね」 「あ…あぁ…こちらこそ。わがままを受け入れてくれてありがとう」
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