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目が覚めると外はまだ暗かった。でも、凛世の体は清々しく満ち足りたような感覚だった。そして昨日のことを思い出す。
(もう後半の方は記憶がほぼないな、、。でも、めっちゃ満足感得てる。体も綺麗になってるし、、。そういえば荻宮さんは?)
辺りを見回すが、彼の姿は見当たらない。帰ったのだろうか。
(寂しいな、)
すると、入口から誰かが入ってくる音がして、慌てる。だが、
「り、、荻宮さんっ//」
「ん?莉愉でいい。それよりも夜食食べるぞ、、、あ、、顔、洗ってくるといい。」
「いや、帰ったのかなと思って、、買ってきてくれたんですね!ありがとうございます//」
なぜか少し気まずそうに目を逸らす荻宮にお礼を言って洗面所へ向かう。
「わぁ、、」
鏡の前に立ち、ふと自分の姿を見ると、体にはたくさんの花が咲いている。鎖骨あたりには噛み痕も。
(なんか、うれしい、///)
自分が誰かのものになったようで顔から湯気が出そうだった。
凛世が部屋に戻るとお茶を渡してくれた。
「あの後、after careしてくださったんですね。ほんと、お世話になりました。」
「記憶はあるのか?」
「後半はほぼなくて、、」
「ボソッ可愛かったのに、、、」
「へ?何か言いました?」
「いや何も。リンセは社会人?学生?」
「えっと、、大学生です。」
「playは何回目だ。」
「じ、実はまだ2回目で、、初めてのプレイも今日したばっかりなんです、//」
「そういえば〇〇町はクラブとか多いもんな」
それからは他愛のない話をたくさんした。荻宮さんのDom性のことや、俺のafter careでの様子も話してくれた。めっちゃ甘えていたそうだ。恥ずかしい///なんならキスを強請っていたらしい。
俺も最近subということが分かったことを話した。運悪く苦手なplayをされた事も。この1時間ほどでかなり距離が縮まった気がした。睡魔が襲ってくるまで話した。
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翌朝、起きたときにはもう彼はいなかった。家に帰っていなかったことを思い出し、慌ててホテルを出る。駅へ向かう途中もずっと彼のことが頭から離れなかった。
(はぁ、、かっこよかった、、)
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in大学
「おっっはよ〜〜〜!!!」
「おー光毅、おはよ。朝から騒がしいな、もう」
「ごめんごめん」
挨拶しながら隣に並んで歩くのは凛世の親友、日佐光毅(ひさみつき)。subだ。ちなみに高校生のDomのパートナーがいる。クラブを教えてくれたのも彼だ。パートナーができる前はそこに通っていたらしい。
「、、ーーーー」
「光毅?どうした?」
「いや、、どしたの、その首のやつ。」
「へ?、、ぁ、あ、えっとこれはっ」
首にも噛み跡があったので、絆創膏で隠そうとして、忘れていた。凛世は慌てて手で隠すが、もう耳まで真っ赤っかだ。
「へぇ〜クラブにいい人いたの?」
「いや、クラブじゃなくその、あと」
もう見られてしまったのはしょうがないので正直に話す。
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「警察か〜、すご」
絆創膏を買って噛み跡に貼り、昨日のことを順を追って説明する。かなり遅くsubであることが発覚した凛世をとても心配して、気にかけてくれていた光毅には言わなければならないと思った。
「最初は体大きくて、ちょっと怖かったけど、何かさ、あの人のglareはすごい強いんだろうけど、俺にとってはご褒美みたいだった。それくらい、安心できたし、身を委ねることができた。」 、、
「そっか、いい相手見つけたんじゃない?まだパートナーじゃないとは言え、ほんとによかった。、、ってゆうか、クラブの事ごめんね?」
「いや、大丈夫だよ。after careもしてもらったし。光毅も知らなかったんでしょ?」
「そうだけど、、」
光毅は心配しているが、本当に大丈夫だった。マスターや荻宮のお陰でストレスはあまり残っていない。
「そういえば、光毅は学祭で出す服できた?」
「まだ、あと3週間くらいでできそう。」
「まじか、俺、結構まだかかりそう、、完成するかなぁ」
「大丈夫!凛世ならできるよ!俺も手伝う」
「ほんと?ありがと」
学祭とは大学の文化祭のことで、衣服デザイン研究科に所属する学生は毎年服をつくり展示するのが恒例だった。それを見にくる人もいるくらい結構人気な展示だ。
《衣服デザイン研究科》とは名ばかりで別に研究をしているわけではなく、生地の種類や服の縫い方、デザインのコツ、着物の着付け、そしてビジネスなど様々なことを学んでいる。
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登場人物紹介に1人追加しました。また追加するかもしれません。計画立てられない人でして😞
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