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コンコンコン「凛世君?寝てる?入るよー」
誰かの声が聞こえて思い目蓋を開けると目の前に陽優の顔があった。
「ぅわっ、陽優さん。、、あれ?俺play中に寝ちゃった?」
「無理させられたのか?」
たぶん、何度も何度もイかせられた。
「べつに、、、ぅわぁ、、腕に痕、ついちゃってる」
縄できつく縛られてヒリヒリする腕をさすりながら立ち上がろうとすると腰がすごく重いことに気がついた。
そこから陽優の手も借り辛うじて立ち上がり、シャワーを浴びて、時間を確認すると深夜の3時前だった。
「これからどうすんの?」
「ん〜、、タクシーで帰るにはお金かかるので、ホテルかネカフェで、、」
「うん、それでもいいけど、俺、車で送ってくよ?」
「いやっ、それは申し訳ないので遠慮させていただきます、、」
「じゃあ、お願い。送らせて。車の中で話したいこととかあるから」
「え、話したいこと?」
凛世は心当たりがなく戸惑った。
「決まりでいいか?」
「ぇ、、ぁ、ありがとうございます、、」
「おっと、、忘れるとこだった。出る前にafter careね」
「へ?確かにされてないですけど、特にストレスとかはないですよ」
本当に前みたいな不安感はなく、気分はさっぱりしていた。
「、、ほら、今も。その手、ずっと手首を掴んでる。結構きてんじゃないのか」
「あっ、、、でも、また迷惑をかけてしまう、ので」
「ほんっと、馬鹿なの?凛世君は」
突然の直球悪口に、またもや戸惑いを隠しきれない。
「ばっ、、え?、、」
「心配してんだよ。こっちは」
少し低くなった声でそう言うと、凛世の肩を押してソファーに座らせた。
「、、、始めるよ。俺の膝に頭置いて」
陽優は凛世の隣に座り、凛世が寝っ転がって膝の上に頭を置いた。
「俺が心配してる理由、わかる?」
頭をとんとんと優しく叩きながらglareとともに聞いてくる。
「いや、、分かりません、、」
「簡単に言うと、凛世君、というかほとんどのsubが本当の感情を無意識に抱え込んでしまうんだ。だから、明らかに不安感を抱えていても自分からじゃ言ってくれない凛世君を心配した」
「なる、ほど、、、」
甘やかすようなglareを注がれながら頭をポンポンされるとぼーっとしてくる。
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「どう?ちょっとすっきりしたでしょ」
「はい。でも顔の火照りが、、//」
「あははっ、あんな至近距離でglare受け続けたらそうなるか」
凛世はあの後、向き合った状態で膝に座って甘いglareを受け続けた。
「じゃあそろそろ行くぞ」
「はい、お願いします」
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車内
「凛世君、疲れた顔してるな」
助手席に座っている凛世に聞く。
「ぁ、、まぁ、最近、抑制剤の使用量も増えましたから、、」
「、、それはどうして?心当たりとかある?」
「前にお店に来たとき、退店したあとに2人組のDomに絡まれちゃったんです。で、それを警察の、これまたDomの人で、助けてくれたんです。」
「警察?」
「はい。そこから詳しくは覚えてないんですけど、その人のglareだけでsub spaceになって、変なスイッチ入って相手を誘ってplayをしちゃいました。」
「凛世君の方から誘ったんだ。意外だね。、、、じゃあその人とのplayを経験してから、、、なんていうんだろ、、、疼くようになった?」
「そんな感じです」
「相性が良すぎるってことかぁ、、連絡先は?」
「それが、、その場限りだと思ってたので、、知りません。自分のダイナミクスにこんなに影響すると思ってませんでした」
「まぁそうだよね、、playする相手は安定してた方がいいから、作っちゃいなよ」
「でも、今回別の人とplayして思ったんですけど、警察のあの人以外のglareをうまく受け取れないというか、、うまくいかないんですよね、、」
「そっか、、、ま、どうしても見つからないときは俺に言って。少しならできるから」
「ありがとうございます」
凛世のことを気にかけてくれる陽優に感謝する。
いろいろ話しているうちに凛世の家の近くまで着いた。
「ここで大丈夫です」
「そう?じゃあ、気をつけてね」
「はい。こんなとこまでありがとうございました」
「うん」
すると車は来た道を戻っていった。
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