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シェイプシフター
犬。長いこと人間と共に暮らし、状況に応じて様々な形態に品種改良されてきた。
素早く獲物を追跡するために足が長くなったもの、探し物のために嗅覚をより発達させたもの、穴に入っていくために胴長短足の体になったもの、上手く泳げるよう水を弾く巻き毛をまとったもの等々……
体高は、小さいものだと十センチを切り、大きいものだと一メートルを超える。
体重は、軽いものだと一キログラムを切り、重いものだと百キログラムを超える。
多彩かつ大幅に形態を変化させることから、犬はシェイプシフターと呼ばれることがある。
僕の友達は、犬のそんなところに魅了され、犬の品種改良について研究し始めた。
熱心に研究を進めてきた彼は、ついに研究所の所長にまで上り詰めた。
そんな彼から、最近、面白い犬を作り出すことができたという連絡が来たので、僕は彼の研究所に向かった。
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