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夕焼けの河川敷に僕は立ちます
駅前の特売専門のスーパーの広告の裏に
赤の油性マジックで
── ヨロズノケモノノ会会場 ──
と書いたのが
ぞんざいに足をつけて立てられたベニヤに貼ってあるのです。
さっき僕をここへ連れてきました
ヨレヨレの開襟シャツにミニスカート、黄色の安全ヘルメットのおじさんは
持参のパイプ椅子に小さな体で大股開きに腰を掛けてそして
腕組みして座って、戦国時代の大将みたいに真正面をじっと見据えて死んだように身じろぎ一つしないです。
「はじめ!」
黒のジャージの上下に肩からピンクの長襦袢を引っ掛けて、髪が腰まであります女の人が右手を真っ直ぐ上に伸ばして、突然叫び声を上げるのです。
ぐるりには凸凹な高さでトーテムポールが
こちらを向いて並びます。
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