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 藤井の両足がちゃんと床についたのを見て、松島が告げた。 「藤井、一緒にシャワー浴びような」 「・・・・・・」  身長差故に藤井を見下ろす体勢になる松島だったが、その目は蕩け出してしまいそうなほど甘く、優しい。  改めて真正面から直球で言われると、恥ずかしくなる。  「さっきから、何度もそう言ってるだろ!」という悪態を押し止めて、藤井はうなずいた。
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