95人が本棚に入れています
本棚に追加
14 ※
松島の舌先が這い出てきて、吐息ではなくて実際に藤井の頬を一舐めした。
松島の舌は、藤井にはヒンヤリと冷たくすら感じられる。
「でも、ここはコリコリしてる・・・・・・」
「!!」
松島は、自らが言う藤井の「コリコリ」を指先で捉え、引っかく。
松島によって発掘されて、攻略、開発をされた藤井の当たり所、いわゆる『スイートスポット』だった。
その真芯を突いたのだ。
「コリ」の時点で、藤井は頂点へと押し上げられていた。
いくら散々焦らされていたとしても、我ながら呆気なさ過ぎて驚くことしか出来ない。
驚きの余りに言葉どころか声が出ないのを、藤井は体で初めて知った。
ぼんやりとして、力が抜け切ってしまっている藤井の体の奥を目指して、松島の指は進んでいく。
人差し指の長さの限界ギリギリまで到達すると、何故だかすぐさまに撤退をした。
「はぁ、んっっ!」
内壁を擦って出て行く際の衝撃も、藤井にとっては明らかに『快感』だった。
大きく腰が揺れた拍子に、藤井の欲望の突端からは半透明な白い液体がこぼれ出る。
――ほとんど精液の様だった。
最初のコメントを投稿しよう!