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 射精が伴わない絶頂のもどかしさを辛さを、藤井は松島に教えられた。 そして、本来性的な行為では理性なんて全く役に立たないことも・・・・・・ 「松島‼早くっっ!早く、してっ‼もうっ――、出したいっ‼」  後で思い返したら最後、恥ずかしくて居たたまれなくなるだろう言動(おねだり)も、今の藤井に顧みる余裕はまるでない。  一方、欲情に、欲望に突き動かされていたのは藤井だけではなかった。 松島も又、まるっきり同じだった。  避妊具+ローションでの完全装備を済ませた松島が言う。 「後ろからしていい?」 「・・・・・・」  藤井は途端に黙る。 自分に問う声が、何時もよりもひどく低く聞こえる。 松島の目は強い光でギラついていたが、童顔のおかげか少しも怖くなかった。 ――少なくとも、藤井にはそう見えた。  藤井が深くうなずいた瞬間、体がひっくり返された。 「⁉」  腰を両手で掴まれ、松島に持ち上げられる。 慌てて両膝をついた藤井の尻をさらに割り、大きく広げた。 すっかりと暴かれた一点に、藤井は松島の熱い強張りを感じる。 「あっ、あっっ・・・・・・」  松島の腰が進んで行っているのか、――それとも、藤井の尻が松島を迎えにがいってしまっているのか。
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