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 二人の間は徐々に狭まっていき、やがてすっかりとなくなった。 下半身に限らず、上半身までもピッタリと体を重ねてきた松島が、藤井の耳に直接ささやいてきた。 「藤井、藤井の中に全部入ったよ・・・・・・」 「ふっぅ、うぅん・・・・・・」  藤井は、やっとのことで微かな吐息を漏らす。  どうやら、それが松島への『返事』らしかった。  短く荒く息を吐き続けている藤井の腰を、松島は小刻みに揺さぶる。 もっと、もっとはっきりとした藤井の『答え』が聞きたい一心で――。 「ねぇ、分かる?」 「あっ!やぁっっ!」 「えっ?痛いの?」  藤井の悲鳴じみた声を聞くとすかさず動くのを止め窺ってくる松島へと、藤井は大きく首を横に振ってみせた。 頭は、前へと落ちたままだ。 「違うっっ‼その、そうじゃなくて・・・・・・」 「ナニ?教えて」 「・・・・・・」  松島は、いわゆる『言葉攻め』のプレイに喜々として興じているのではない。  至極真面目に、藤井を気にかけているのだ。  松島は藤井と同じ様に、――いや、それ以上に切羽詰まっているに違いない。 それは、藤井にも確かに伝わってくる
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