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 わずかに切っ先だけを藤井の中へと残し、ほとんど抜けかけていた松島のが再び押し入ってきた! 下腹部を突き破るかの様な衝撃は、藤井にとっては苦痛ではなく快感だった。 「あぁぁっっ‼」  その勢いの激しさだけで、藤井は達していた――。  しかも『再び』、二回だけでは終わらなかった。 松島は、同じ様にギリギリまで体を退かせては最奥まで押し入る深い深い抜き挿しを何度も、何度も繰り返してきた。  肩どころか胸までをも用いて、藤井はどうにか上体を支えようとする。 そのせいで、かえって自分自身を追い詰めてしまうことになった。 松島に散々いじられ充血した胸の突起がシーツに接し、松島が動くのに併せて擦り上げられた。 「あっ!やっ‼あ、あぁんっっ‼」  中を刺激されるのとは全く違った、また別の種類の快感に藤井は喘ぐ。 当たらないように上体をよじり揺らすと、さらに刺激されていく悪循環に陥った。  いや、循環だ――。  松島は、藤井が言った「前も触って」を拡大解釈し、そうなるようにわざと仕向けていたのではない。 「自身の全長を駆使しつつ、しかも絶頂は堪える」という超難関課題へと挑むべく、全神経を集中させていた。
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