想い、焦がれ、残火

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君に会えた あの日の事を 僕は忘れない 君が言った 「話し方が好き」 「声が好き」 「考えて言葉を選んでくれるのが好き」 それが嬉しくて 叶わないと知っているのに 互いに気持ちを寄せあって 惹かれていった ただ、僕の想いは 君には重くなってしまったようだ 距離をとられ 変わっていく関係 僕の気持ちが大きくなるほど 君の気持ちは小さくなって やがて、バランスのとれなくなった シーソーのように 唐突に動きを止めた いずれ終わりがくる わかっていた いけるところまで 君と行きたかった いれるだけ 君といたかった さようなら 幸せになって 俺はいまでも引きずって 君の事を想っている 燻っている 想い、焦がれている 残火のように
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