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潜在意識について対話しよう
松井学は高校一年生で、哲学に興味がある。彼は放課後に図書館でソクラテスやユングなどの哲学者の本を読んでいた。そこへ、高校二年生の青山博がやってきた。青山は学校の成績優秀で、将来は医者になりたいという野心家だ。彼は松井に話しかけた。
「君、よく哲学の本を読んでいるね。何か面白いことがあるのかい?」
「あ、青山さん。こんにちは。僕は哲学が好きなんです。人間の心や存在について考えるのが楽しいんですよ」
「ふーん、そうなんだ。でも、哲学って実際に役に立つのかな?」
「役に立つというか、自分自身を知ることができると思うんです。例えば、ソクラテスは自分が無知であることを自覚していたんですよ。それが彼の知恵だったと言っています」
「無知であることを自覚する?それってどういう意味なの?」
「つまり、自分が知らないことを知っているということです。それによって、新しい知識や真理を求めることができるんです」
「なるほど。でも、それって逆に無知を認めてしまうことじゃないか?」
「そうかもしれません。でも、無知を認めることは悪いことではないと思うんです。むしろ、無知を隠したりごまかしたりすることの方が悪いと思います」
「そうかな?僕は無知は恥ずかしいことだと思うけどな。だから、勉強して知識を増やしていくんだよ」
「勉強することは大切だと思いますよ。でも、勉強するだけでは足りないと思うんです。知識だけではなく、潜在意識も大事だと思うんです」
「潜在意識?それって何?」
「潜在意識とは、自分では気づいていないけれど、心の奥底にある意識のことです。顕在意識と対比されるもので、顕在意識は自分で把握している表面的な意識です」
「へえ、そうなんだ。じゃあ、潜在意識ってどうやって知るの?」
「潜在意識は直接的には知ることができません。でも、夢や直感や感情などを通して表れてくることがあります。それらを注意深く観察することで、潜在意識にアクセスすることができます」
「夢や直感や感情か……でも、それらって信用できるの?科学的に証明できるものじゃないよね」
「確かに科学的に証明することは難しいかもしれません。でも、それらは人間の本質的な部分を表していると思うんです。科学的な知識だけでは捉えきれないものがあると思うんですよ」
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