潜在意識について対話しよう

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「そういうものがあるのかどうかはわからないけど、僕は科学的な知識に基づいて物事を考える方が好きだな。それが客観的で確実だと思うから」 「客観的で確実なものも大切ですが、主観的で不確実なものも無視できないと思います。それらは人間の多様性や創造性を表していると思うんです」 「多様性や創造性か……それも一理あるかもしれないね。でも、僕はやっぱり無知よりも知識を選ぶよ。知識があれば、自分の力になるし、世界を変えることもできると思うから」 「知識があることは素晴らしいことです。でも、知識だけでは世界を変えることはできないと思いますよ。潜在意識があることで、自分の可能性や目的を見出すことができると思うんです」 「自分の可能性や目的か……それはどういうこと?」 「例えば、ユングという心理学者は、潜在意識には個人的無意識と集合的無意識という二つのレベルがあると言っています。個人的無意識は自分の経験や記憶に基づくもので、集合的無意識は人類共通の象徴や原型に基づくものです」 「人類共通の象徴や原型?それって何?」 「それは人間の心に深く刻まれた普遍的なイメージやパターンのことです。例えば、母親や父親、英雄や悪魔、太陽や月などです。これらは文化や時代を超えて人間に影響を与えています」 「影響を与えているってどういうこと?」 「それらは人間の行動や感情や価値観に影響を与えています。例えば、母親像は人間の安心感や愛情感に関係していますし、英雄像は人間の理想や目標に関係しています。これらは潜在意識から現れてくるものです」 「そうなんだ……でも、それらはどうやって自分の可能性や目的につながるの?」 「それらは自分の内面にある深い欲求や志向を表しています。自分が何を求めているか、何を成し遂げたいか、何が自分にとって大切かなどです。これらを知ることで、自分の可能性や目的を見出すことができます」 「自分の可能性や目的を見出す……それは確かに魅力的だけど、どうやってそれらを知るの?」 「それには潜在意識にアクセスする方法が必要です。例えば、夢分析や瞑想や催眠療法などです。これらは潜在意識からメッセージを受け取ることができる手段です」 「夢分析や瞑想や催眠療法か……それって難しそうだね」 「難しくはありませんよ。ただ、潜在意識にアクセスするためには、顕在意識のガードを緩める必要があります。顕在意識は潜在意識から来るメッセージを邪魔の声と判断して拒絶することがあります。だから、顕在意識をリラックスさせて、潜在意識にオープンになることが大切なんです」
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