こころのこる

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 平和になったには違いないが、所詮闇から闇だ。孤独のまま。  だから何も笑えないし、[幸せ]なんて言葉、陳腐で聞き飽きたけれど、まだまだ僕の手に届くところにはなさそうだ。  こんな中途半端な状況にあるくらいなら、すっかり絶望していた昨日までの方が脱出への渇望という意味で、まだ希望があったといえるかもしれない。  絶対にここじゃないというなら、どこへ向かえばいいか迷わないし、自棄をおこしたにせよ、そのための勇気だって僕にはあったと思う。
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