こころのこる

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「どうするんだ?」  彼はきいた。怖気づいた僕を試すかのように。 「ヒ、ヒロノこそ……」  がたいが大きいヒロノが行けば、僕よりはうまく行きそうなのに彼はまるで他人ごととして捨て置こうとしている。 「このままだとさ」ヒロノは呻いた。「最後はたぶん、オレやお前のようになるかもな」 「え……?」  ヒロノもそうだが、いったい僕がどうなったというのだ?  昨日の記憶がすっぽりと抜けている。  過去をたどろうとすると、頭の中がしだいに、渦を巻き始めた。  
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